前半は苦戦も、南野が2ゴールの大活躍!!
<試合の詳細>
ともに2連勝、勝ち点6同士の直接対決となった大事な一戦。前半はタジキスタンがホームの大声援を受け気迫に溢れたプレーを見せる。前線から激しくプレスを掛け日本に自由を与えず、時折鋭いカウンターでチャンスを作る。一方の日本も何度かチャンスを作ったもののパスミスもあり、得点を奪えずに前半を折り返す。
後半に入ると徐々に日本が地力の差を見せる。後半8分に南野がヘッドで先制ゴールを決めると、10分には立て続けに南野がこの日2点目となる鮮やかなゴール。一気にタジキスタンを突き放して有利な展開とした。
37分には交代出場の浅野が代表復帰後初となるゴールでダメ押し。3-0とした日本が勝利を収め3連勝、勝ち点9で首位を守った。一方のタジキスタンは勝ち点6のままで3位に転落となった。
日本代表は次戦、11月14日にアウェーでキルギスと対戦する。
2019年10月15日 2022年カタールW杯アジア2次予選 ドゥシャンベ
● タジキスタン代表 0-3 日本代表 ○
得点
(日本)南野拓実、南野拓実、浅野拓磨
タジキスタン代表対日本代表のハイライト動画
<試合の感想>
厳しいアウェーで無事勝ち点3を獲得しホッとしたという反面、今後に向けて少しばかりの不安が残る試合となった。
気になったのは左サイドの中島のところだ。この試合も南野の先制点をアシストしたようにゴールに絡んではいるものの、その一方でボールを持ちすぎるところがあり、チームの攻撃のリズムを止めてしまう場面があった。特にこの試合の前半は中島がブレーキになっているように感じられた。
変にボールをこねくり回してしまうクセがあるため、相手にとっては格好の奪いどころになってしまっている。今回のような格下相手の試合であるならば、もっとシンプルにボールを捌いたほうがチャンスを作れるのになというのが率直な感想だった。
もちろん中島が天才的な選手であることに異論はなく、ミャンマー戦で決めたような豪快なゴールは誰にもマネできない素晴らしいものである。だが長所と短所が混在しており、使い方が難しい選手という印象だ。今後の森保監督の采配に注目していきたい。
一方で素晴らしかった選手といえば文句なしに南野である。代表4試合連続となるゴール。しかもどのゴールも貴重な場面でのゴールばかりである。森保ジャパンにおける得点も10得点目でチームトップ。大迫不在を感じさせない存在感で、今や代表でも不動のレギュラーの座を掴んだといっても間違いない。
所属のザルツブルクでも大活躍中の南野。もしかしたら近い内にビッグクラブへの移籍も実現するかもしれない。